自社が、採用マーケットにおいて強者なのか弱者なのかわかる方法 その3

引き続き、自社は採用マーケットにおいて“強者”なのか、“弱者”なのかがわかる方法について書きます。

■ 強者と弱者では、どのような違いが出るのか?

まず、CVRが何を意味するかについては、強者の場合は高い数字を示し、弱者の場合は低い数字を示すということでした。

CVRが高いということは、自社が「選考したい/採用したい」と思ったレベルの応募者から、自社に魅力を感じてもらえており(好意を寄せてくれている状態)、自社から去っていかないということです。

反対に、「なんか、辞退が多くない?」という場合はCVRも低めでしょうし、自社に魅力を感じてもらえていないということなわけです。

ではここで、実際にその違いを比較した表を見てみましょう!

どちらが採用強者で、どちらが弱者かというと、B社が採用強者の企業です。赤や緑で囲んだ箇所のCVRに顕著な差が出ています。

まずは図の左側の赤囲み部分からですが、A社を見ると、「書類選考合格:34名」に対して「面接実施:22名」なので、65%のCVRです。「求める人財かも?面接してみたいね」と思えた応募者の約1/3から辞退されて、逃げられている状態です。

一方のB社は、「書類選考合格:9名」に対して「面接実施:9名」なので、100%のCVRです。「求める人財かも?面接してみたいね」と思えた応募者からは辞退されず、全員面接を受けに来てくれるのです。

もう一つの右側の緑色の囲み部分も見てみましょう。

A社では、「面接合格:11名」に対して「内定承諾:7名」なので、4名の辞退者が出てCVRは64%。さらには、「内定承諾:7名」から「入社:5名」なので、これまた2名の辞退者が出てCVRは71%となっています。

一方のB社を見てみると、「面接合格:2名」に対して「内定承諾:2名」なので、CVRは100%。さらには「入社:2名」なので、全く辞退が出ずでCVRが100%となっています。

B社の場合、「自社が求めている人財だ!」と思えた場合、その相手側の応募者からも「ぜひ入社したい!」と思われていて、応募者側からの辞退がないのです。この違いは非常に大きいです。

「いやいや、100%って、それは架空で極端な数字を使った例なんやろう?」

となりそうですが、今回登場した2社は、共に当社が採用代行を通じてご支援している企業で、実際の現場で起きている数字を用いてみました。

“採用強者”とは、自社が求めている人財を、優位に採用できている企業のことを指します。
“採用弱者”とは、自社が求めている人財を、なかなか採用できていない企業のことを指します。

上記は、このシリーズ記事の第1話目で書いた強者と弱者の定義ですね。

まずは、自社が採用マーケットにおいて、どちらの立ち位置の企業なのかを把握しないと、立ち位置によって攻め方が違ってきます。採用強者には採用強者に合った採用のやり方があって、採用弱者には、採用マーケットで勝つための採用弱者が取らなければならない、採用強者とは異なる採用のやり方があるのです。

でも、多くの企業では、『世の中で一般的に知られているやり方』で採用活動を行っています。社内で脈々と引き継がれていたり、前任者から教えられた採用業務もあるでしょうが、その内容の多くは、採用強者が行っていて、採用強者だから良い結果が出るやり方をベースにした採用活動だったりするのです。

実はこれ、一般的に知られている採用業務の内容が、強者のやり方をベースにして広まっているので仕方がないのですが…。

自社は採用弱者の立ち位置なのに、自社の立ち位置に合った採用のやり方をやっていないことのほうが多いので、A社と同じような数字が出るし、自社が求めている人財を、なかなか採用できていないのです。

皆さんの会社では、A社とB社のどちらの数字になっていますか?

ついでなので、合格に関するCVRも見てみましょう。

A社では、「書類選考合格」のCVRは72%ですが、B社では26%。
「面接合格」も、A社は50%ですが、B社は22%。

これらの数字から、B社の選考目線は厳しく、なかなか合格を出していないことが読み取れます。

B社が非常に厳しい目線で選考できる(応募者を選別できる)のは、前半部分で書いたように、「自社が求めている人財だ!」と思えた場合、その相手側の応募者からも「ぜひ入社したい!」と思われていて、ほぼ応募者側からの辞退がないからなのです。

『面接実施』や『内定承諾』、『入社』といった箇所のCVRが、満点の100%でしたね。

B社は、書類選考目線は厳しいし、三次まである面接でも、一次面接の時点で不合格になるほうが多く、とても厳選採用をされていますが、選べる立場に位置していることが数字で示されているため、強者としての採用活動を実施できるのです。

この王者の戦略を、強者ではない弱者の立ち位置にいる企業が取ってしまうと、結果はどうなるでしょうか?

もちろん、B社は自社が厳しい選考目線で選ぶだけでなく、ちゃんと応募者フォローというか自社の魅力付けも行っています。「求める人財かも?面接してみたいね」となった応募者側からも、「ぜひ入社したい!」と、さらに気持ちを高めてもらえるように、こちらの記事で書いたような取り組みも同時にしています。

だから、採用強者の位置にいられるのです。

もちろん、A社もその立ち位置や状況に応じた改善策をいろいろと講じています。なので、実際に『入社:5名』と、求める人財を複数名採用できているのです。

え?
A社のような弱者側にいる場合、どんな採用のやり方があるのか?
どうやって改善・対策しているのかも書け!ですって?

それは言われへん!
ぜひ、当社へお問い合わせを~!