「面接まで来てくれたのに、辞退された…」
「内定を出したのに、断られた…」
人財採用に悩む経営者や人事担当者から、こんなお声をよく聞きます。
前回までの3つの話では、
という、採用したい人財から応募してもらうまでのズレについてお伝えしてきました。
今回はその先の、応募してもらってからのズレポイントです。
「応募キター。でも、辞退された…」
そう、フラれてしまったケースです。
相思相愛にまで至らず、フラれてしまう原因は大きく2つあります。
■ フラれる理由その1/お見合いしてみたら「なんか違う」となった
求人票を見て「ちょっと良いかも」と思ってくれた求職者が、いざ応募・面接という場に進んでみると、こうなることがあります。
「思ってたのと違った…」
応募前、求職者が持っている情報源は、求人票だけではありません。会社のホームページ、採用サイト、そして転職口コミサイトの投稿なども、応募を決める前にチェックしています。
「求人票もホームページも良さそうだった。口コミもまあまあだった。だから(興味が湧いて)応募してみた」
ところが、いざ面接で実際に話を聞いてみると、それらの情報とのギャップを感じてしまうことがあります。仕事の具体的な内容、職場の雰囲気、一緒に働く人たち、会社の方向性…。面接を通じて見えてくる実態が「思っていたのと違う」となり、興味が下がってしまうのです。
これはお見合いに似ています。写真や紹介文、周囲からの評判では「良さそう!」と思っていたのに、実際に会って話してみたら「なんか違うな…」となってしまった、という状態です。お見合いって例えが古すぎたな…。
このズレが起きる原因のひとつは、求人票・ホームページ・口コミと実態のギャップです。
「求人票には『残業少なめ』と書いてあったけど、実際に聞いたら月30時間以上あった」とか、 「ホームページには『チャレンジできる環境』と書いてあったけど、面接官の話を聞く限り、保守的でそんな雰囲気はなさそう」といった具合です。
企業側から発信した情報の受け取り方や、その情報に対する期待感などは、応募者それぞれで異なりますので、「自分が思っていた内容やレベル感とは違う」と、本人の価値観や基準に対してネガティブに作用したパターンです。
企業側が、「この応募者は、当社の求める人物要件に満たないから不合格だな」というのと逆のパターンですね。
良いことばかりの情報(本当のことであれば良いですが)や、盛り過ぎた情報、ウソの情報もダメですが、かといって、自社を魅力的に見せる情報が少なすぎても興味を持ってもらえません。この話に深く入ると、それだけでシリーズができそうなのでここでは触れませんが、いつか整理して書きたいなと思っています。
そして、ここにもうひとつ付け加えるとすれば、お見合いという選考の場で、あなた(自社)の魅力を伝えきれていない場合も多いのです。
求人票等の情報を見て、「この会社良いかも。応募したい!」と、応募という実行動まで取ってくれた応募者ですが、面接等の実際のコミュニケーションを通じて「あなたが良い!この会社に入社したい!」にまで気持ちが高まらないと、選考辞退や内定辞退につながります。応募者からフラれてしまうのです。
面接を含めた採用活動プロセス全体を通じた応募者とのコミュニケーションは、企業が応募者を見極める場であると同時に、応募者が企業を見極める場でもあります。
そして、面接という場は特に重要で、応募者と直接話せる場なので、応募者の気持ちを「ちょっと良いかも」から「ここに決めた!」へと、一番高められる場でもあるのです。
応募者にとってはもちろんのこと、企業にとってもプレゼンテーションの場なのです。
もちろん、面接の場だけではなく、その前後の情報発信からやり取りもすべて含めた印象の話なので、「採用活動のプロセス全体で自社の魅力をどれだけ伝えられているか」を、一度振り返ってみてください。
ここで、さらっと重要なスタンスに触れておきますが、採用したい人財レベルの応募者である場合、まずはその応募者の気持ちを「ぜひ、この会社に入社したい!」まで高めておいてから、“採用するかどうか”を最終判断して内定を出せば良いのです。
この気持ちにさせた時点で、自社が『選べる立場』になっているので。
一方で、選考途中なのか内定を出した段階であっても、その応募者が「ぜひ、この会社に入社したい!」まで高まっていない状態の場合は、「辞退されたりしないかな?うちに来てくれるかな?」となってしまうのです。
それは、まだ自社が『選べる立場』にはなっていないので、企業側が応募者をその気にさせるフェーズなのです。
これ、実はかなり重要な要素なんですが、自社の立ち位置を把握できていないとか、勘違いしている企業は多いのです!
では次に、『フラれる理由その2/あなたへの興味はあったけど、もっと好きな人ができた』を書こうと思いましたが、長文記事となってきたので次回のお楽しみに!
