「採用業務を、うちの社員じゃなくて外部の人間に任せる?あり得ない!」
そんなご意見もあります。それも一つの考え方であり、その企業の方針です。
では、どんな企業が採用業務を外部にアウトソースしているのでしょうか?
アウトソースしている企業数は、多いのでしょうか?少ないのでしょうか?
採用代行については統計がないし、取ったことがないので正確な数値までは分かりませんが、採用代行を利用する企業の多くは、このような状況や理由ではないでしょうか。
まずは、『採用の業務量が、担当者のキャパを超えている』です。
採用しなければいけない人数が多いとか、採用以外の他業務も担当しているとかで、やらなければいけない業務量が多く、担当者のキャパシティを超えている状況ですね。
人事部門内に採用チームがあり、採用専任の担当者が数名いるという大規模な会社の場合もあります。新卒採用チームはあるけど、キャリア採用は新卒採用担当が兼務しているという場合もあれば、「そもそも、当社には採用専門のチームもなければ、採用業務の専任者もいない!」という規模の企業もあります。
何にせよ、企業規模は関係なく、研究職だ、製造職だ、営業職だとかで何名か採用しなければいけないけれど、『採用業務量>担当者の業務許容量』な状況であり、工数が足りなくて採用業務が後手になっている、手が回らない企業です。
次に、『採用したい人財が採用できていない』です。
これも企業規模に関わらず、以前に比べてここ数年は採用できなくなってきたとか、自分たちで色々やってはみたけど採用できない期間が続いている等で、求める人財がなかなか採用できていない状況です。体感値でもこの状況に直面している企業は年々増えていますが、大手企業になればなるほど、自前で何とか対処しようとする印象でもあります。
3つ目は、『社員はクリエイティブな業務を担当し、オペレーティブな業務はアウトソースする』です。
比較的、外資系やグローバルに展開する企業に多い考え方の印象ですが、採用業務を分解して、社員は人員計画や採用戦略を練る等の採用企画系を行い、定型的な業務は契約社員や派遣社員、外部委託等を活用して、それぞれの労働生産性、コストパフォーマンスの観点から活用されています。
他にもあるでしょうが、これからの状況が代表的に感じます。ただし、どの状況であっても、採用業務を前進させるための手段として、正社員や契約社員等の直接雇用者だけで進めるのか、派遣社員や業務委託のような外部リソースも加えて進めるのかは、その企業の考え方によります。
自分たちでいろいろやってみたが、自社内だけではちょっと無理で、何か解決方法はないか?となった企業が、不足する工数を補いたいのか、ノウハウを活用したいのか等の理由で、自社の外の世界にある『採用代行』という解決手段を検討・選択するといった具合でしょうか。