フルリモート/フルフレックスという働き方にした理由について、3回にわたって説明してきましたが、もう一つ当社が導入している『勤務間インターバル制度』についても触れておきます。
まだあまり耳慣れない制度かもしれませんが、こちらの厚生労働省東京労働局のサイトでは以下のように説明されています。
「勤務間インターバル」制度とは、1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上の休息時間(インターバル)を設けることで、働く方の生活時間や睡眠時間を確保するものです。労働者が日々働くにあたり、必ず一定の休息時間を取れるようにする、というこの考え方に関心が高まっています。
従業員が仕事もプライベートも充実させるためには、それぞれの時間が必要ですし、睡眠等の休息も必要です。そうしないと、仕事中に居眠りしてしまうなんてことも…。
そこで、当社では、『1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、9時間以上の休息時間(インターバル)を設けること』としています。その日最後に仕事を終えてから、翌日の勤務開始までに最低9時間は空けなければダメということです。
また、先ほどの東京労働局のサイトでは、以下のようにも追記されています。
この他、一定時刻以降の残業を禁止し、次の始業時刻以前の勤務を認めないことなどにより「休息期間」を確保する方法も考えられます。
当社では、さらにこの考え方も取り入れていまして、『22時から翌日7時までの間は勤務してはいけない』としています。具体的には、以前のこちらのフルリモート/フルフレックスという働き方にした理由のブログで用いた勤務例の図で説明します。

フルフレックスの考え方で行くと、平日の7時~22時までの間で、何時から何時まで仕事するかを自分で決められますので、火曜日は、朝の8時から夜の21時まで、途中で2回ほど休憩を取得しながら勤務していることになります。
で、1日の勤務を終えた21時から翌日の出社までの間に、9時間以上の休息時間(インターバル)を設ける必要があるので、この時点では翌日水曜日は6時以降であれば出社可能ということにはなるのですが、『22時から翌日7時までの間は勤務してはいけない』という追加規定もあるので、翌日の出社は7時以降であれば可能ということなり、10時間のプライベートタイム(インターバル)を確保していることになります。
この、『22時から翌日7時までの間は勤務してはいけない』という仕組みも追加したことで、必然的に、『1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、9時間以上の休息時間(インターバル)を設けること』が確保されるようになっていて、上図の勤務例だと、水曜日は10時から勤務開始していますので、実際には13時間のプライベートタイム(インターバル)を確保していることになります。
夜は寝ましょう、ということです。
さて、ここで突然変な質問をしますが、
「もし明日死ぬとしたら、あなたは何をやる?」
多くの知人にこの質問をしてみると、まず「仕事」とは返ってきません。皆さんも、仕事ではないプライベートの領域でやりたいコト、やっておかないと後悔するコトが出てくるのではないでしょうか?
1日は24時間と有限であり、さらには人生は必ず何歳まで生きられると保証されているわけでもありません。だったら、日常からプライベートの時間も確保して、やりたいコト、やっておかないと後悔するコトを後回しにせず、可能な限りやっておいた方が良いはずです。
そして、それは仕事においても言えることで、限られた時間の中で、仕事でもプライベートでも最善の結果を出して充実させるために、自分自身でどのようにコントロールして動かしていくのか、といった話になるのです。