参加したイベントや交流会等で、経営者や管理職の人たちとお話しする機会があり、人財採用について話題に出てくる内容を書くシリーズの第3回目は、前回の「活躍してくれる人財を採用したいのに、そのような人財は少ない」に続く話で、「どこに居るのか?」についてです。活躍してくれる人財は居ないのかというと、居ます。ただ、どこに居るのかという話ですね。
まず当然の話なのですが、すでに皆さんの自社内に居ます。会社の業績を支えてくれている人財が居るから事業継続できているわけで、居ないなんてことはありません。
お話しする皆さんも「そうだね。社内に居るね。」との同じ認識や会話になりますが、「不足している!」とか「もっと欲しい!」という状況や願望から、「(居たら採用したいんだけど)どこに居る?」みたいな話になってきます。たまに、「自社には居ないよ~!」なんて発言する人もいますが、目線が厳しいのかな…。その人の下で働いている人はツラくないのかな…なんて思ったりしますが。
活躍人財が社内に居るとして話を進めますが、多くの会社では、その活躍人財に対する上司等からの期待は膨らみ、どんどん昇進や抜擢していくことも多いので、部下を持つことになったとかで使用者への階段を上っている最中だったり、時にはすでに使用者側になっちゃっている(会合等で出会う目の前の人たち)という場合も多いです。年功序列や派閥政治等が蔓延る会社は異なる理屈で昇進したりしますが…。
この状況にご本人が満足しているとか先行きに希望が持てている場合、そもそも外の世界に出ようとは思わないので、転職マーケットに存在しないとか少ない状況が生まれます。で、「どこに居るの(なかなか居ないね)?」となるのですね。
ちなみに、多くの人は、現状への不満や先行き不安等の何かしらのネガティブな要因が許容値を超え始めると、「他に良い居場所がないかな(今の不快から逃れたい)」と外の世界を求めるわけで、採用したければそのタイミングをつかめるかとか、本人の現状を解消できるかどうかが重要な要素となってきますが、それはまた別の話。
さらに言えば、昇進・昇格していく人の多くは会社の業績を向上させている一員なので、自分の部下や周囲にも活躍人財を求める傾向が強く、上司として部下を持つことになった人が、いざ自分の部下を採用する時になると、「こんな人を採用したい!」と似たような活躍人財の採用要件を話し出すのです。
ま、そもそも昇進して部下を持つようになるとか、上層部まで上り詰める人って社内で活躍してきた人財というパターンが多いでしょうから、無意識に自分と同類の活躍人財を求める傾向も比例してくるんじゃないでしょうか。年功自動昇進や腰巾着で昇進した人は自分自身と同じ傾向の人を求めますが…。類は友を呼ぶというし、似た部分を求めるんでしょうかね。知らんけど。
そして、一部の活躍人財がまた使用者側に上がっていくことで、前回の記事で書いた「使用者側と労働者側の求める内容には大きなギャップがある」の両者の溝はなかなかに埋まらないままだし、「活躍人財ってどこに居るの?」といういつもの会話がまた繰り返されることになるわけです。
全員が会社の業績向上を意識しているとそれはとても強い組織になるでしょうが、現実は両者間のギャップを埋めることができないままの組織のほうが多いのではないでしょうか?上司や部下などお互いの立場が違えば、見え方やとらえ方も異なり、優先順位も異なるのは自然なことなので、お互いの事情や考えを理解することや歩み寄りが必要なのかなと思いますが、会社自体が傾いたり沈没すると、その会社で働く皆が被害を被るわけで、バランス取りが難しい。
皆さんはどう思われますでしょうか?
