当社は何を評価する? ポイント制編

当社の評価制度を紹介してきましたが、最後は“評価結果のポイント化”にも触れておきます。これまでに、以下の3つの評価対象があるとしてきましたが、それぞれ3項目毎の結果を査定し、目標達成度に応じてポイント化しています。

①:皆で分け合うための果実を、どのくらい得ることができたか?
②:その果実を得るために、どのくらい顧客に貢献したか?
③:①と②を実現するために、どのくらい考動したか?

目標達成率が100%だったので10ポイント、80%だったので8ポイントみたいな感じです。①の業績評価は10ポイントで、②の成果評価も10ポイントで、③の考動評価は8ポイントだったのであれば、合計28ポイントになるという具合です。

なお、評価期間は半期毎なので、半年毎にポイントを獲得することになります。そして、半期で獲得したポイントの合計値によって、SとかAといった総合評価が出ます。この総合評価をベースに、給与額の昇降給や業績賞与等の報酬査定、はたまた格付けされる等級査定に反映しています。報酬制度や等級制度については、またの機会に説明予定です。

ん?ちょっと待てよ。

目標の達成率で付与されるポイントが決まるということは…
高い達成率の方が付与されるポイントが多くなるのであれば…
目標設定を低くして(達成難易度を下げて)、達成率を高めたら良いんじゃないか?

なんて悪知恵が働く人もいるかもしれません。残念ながら、それも加味した制度になっています。

その人が担う役割に対して適度な目標を設定した場合は「獲得ポイント×1」になるけど、控えめな目標を立てると「獲得ポイント×0.5」となり、ストレッチな目標設定の場合は「獲得ポイント×1.5」となるイメージです!

例えば、達成しやすい低めの目標を立てて100%達成した場合、ポイントが10ポイントになるかと思いきや、そこからさらに「×0.5」となるので獲得するポイントは『5ポイント』になると。

一方で、ストレッチな目標を立ててチャレンジしたけど、達成率が80%で終えると8ポイントになってしまいます。このままでは、「ストレッチ目標になんてしなければ良かった…」となってしまいそうですが、この8ポイントに「×1.5」で乗算する仕組みがあるので、獲得ポイントは『12ポイント』となるのです。

これは、達成しやすい低めの目標を立てて評価を得ることを防ぐ意味もありますが、チャレンジすることを奨励しているから設けた仕組みでもありまして、「あと一歩、もう一歩」のこだわりや努力を皆にしてもらいたいのと、その実践者に報いるための仕組みなのです。

あと一歩、もう一歩の努力の先に、やらなかった人では得られない未来が待っている!