前回までの2回の記事で、当社の『フルフレックス』と『フルリモート』について紹介しました。今回は、その2つの働き方を選び、制度を導入した理由に迫りたいと思います。
フルフレックスの記事については、こちら
フルリモートの記事については、こちら
2つの働き方を選び、制度を導入した理由ですが、それは…、個人が選択できる範囲を広げ、柔軟さや自由度を高めたかったからぁ~!
自分で選択できることや自由を得たかった話は、以前の『当社は、何を一番大切にしている?シリーズ』の記事で書いていますが、これまで当たり前だと思っていたことに疑問を感じた、閉塞感を感じたことが始まりです。
この疑問や閉塞感が出るまでは、朝起きたらスーツに着替えたりと身支度して、決められた出勤時間までに会社のオフィスへ出勤することが当たり前だと思っていました。朝イチの朝礼もありましたので、遅刻しないよう、乗る電車や家を出る時間、起きる時間を逆算して。
そして、これまた決められた定時の勤務時間までは必ず仕事して自宅に帰ると。定時に終わった記憶なんてないが…。当然、仕事が終わらなければ残業するので(当たり前のようにほぼ毎日)、家族や知人との予定はそれを見越した時間で組むことになる。
これって、まず仕事を1日の中心に置いて、その前後の時間に私用を組むといった感じですね。で、プライベートな用事は休日にやるか、もしくは平日の夜にやる場合は、食事や睡眠等の仕事以外のプライベートタイムを削ることになると。相手との予定が合わなければ、お互いの都合が合いそうな次の機会へ延期することになる。そして、翌朝になるとまた同じ時間に出勤すると。
あれ?
人は、仕事するために生きていたっけ?
仕事がイヤだったわけではありません。むしろ、優先していたし、頑張っていた。標準以上の結果も出していた自負もあるし、やりがいや充実感もありました。プライベートでも、家族や友人と飲んだり、旅行したりと遊びも大いに楽しみ、比較的自由に振舞っていたほうでした。睡眠時間を削って遊ぶ時間を生み出していたので、時にはデスクでウトウトして、PCの画面が「mmmmmmmmmmmmmm」なんてことになっていたり、会議中に居眠りしてしまい上司から怒られるなんて失敗も…。
でも、もっと働く時間や場所を個人が選択できるようになったら…。もっと柔軟性があり、自由度が高ければ…、仕事もプライベートも充実できるのではないかと。自分で選択できる範囲を増やしたいし、もっと自由というか柔軟さを得たかったのです。もちろん、睡眠時間もちゃんと確保しながら。
当社が一番大切にしているコトは、“当社に集まった従業員が幸せをずっと実感できて、イキイキと楽しい状態”であることですが、もちろん私自身も幸せを実感し、イキイキと楽しい状態でいたいのです。
しかも、家族が増えたことをキッカケに、両親や子供、親類や知人との時間をもっと作りたい。仕事を諦めたり、何かを減らしたりで妥協することもなく、多くのことを充実させたい。家族の誰かや自分自身が、「あれ食べたい、これ欲しい、それやってみたい」と思ったコトを、「無理だ…」ではなく選択できること。思いついた時に即実行できる自由やゆとりがあることに憧れ、得たいと思いました。
そして、まずは働き方、制度から変更したのです。私だけでなく、当社に集まり、一緒に働く仲間も実感できるように。創業当時の数年間は、大阪の中心部にオフィスがあって、定時も決まっていたオフィス出勤型の会社でしたけどね。
ね、「当社は、何を一番大切にしている?」の記事で書いたように、経営者の目的によって、大切にしているコトは変わるでしょう?
ただし、『自分で働く時間と場所を決められる=自己裁量権を手に入れる』ということは、その責任も伴うわけです。良い結果を出すという責任が。