求めていない人物像 組織で働くという視点編

“当社が求めていない人物像”を書くシリーズの第2弾で、『良い結果を出せる人』に関係する内容について書いています。

皆が集まる会社という組織である以上は、まずは会社が果実を手に入れなければ(儲からなければ)、そこで働く従業員個人にその果実を分配できません(給与も払えない)。まずは皆で協力し合って顧客に貢献し、そして会社という組織で果実を手に入れる。そして、その果実を協力し合った皆で分け合うことで、自分自身に利が届く。という順番です。

そもそもの話になってしまいますが、一人でできる、生きていけるのであれば、誰かと組む必要はないし、わざわざ組織に属する必要もありません。自分一人だけの力では果実を手に入れることが難しいので、複数人で力を合わせて果実を手に入れるわけですね。

でも、世の中には「まずは自分の利が先!」という人も存在します。極端な例では、会社がどうだとか、他の人がどうだとかは私には関係ないし、知らないという場合もあれば、自分自身の好きなコトができるかどうか、自分がやりたいようにできるかどうかのほうが重要で、自己保身や自己中心的な考動を取る人もいます。

が、他の会社と同じで、当社でもそんなことは求めていません。

もし、自分の好きなようにやりたければ、自分が先に得をしたいのであれば、わざわざ組織に属することなく、自分一人だけで(例えば個人事業主として)好きにやれば良いだけですから。ただ、その姿勢のままでは、たとえ次の職場へ転職したとしても、もし個人でビジネスを始めたとしてもうまく行くとは思えませんが、それはまた別の話なのでここでは深くまで書きません。

これは何も当社だけが特別なことを言っているのではないし、他の会社でも同じことを言うでしょうけど、企業が出す求人には、悲しいかなこういった人からも一定数の応募があるので、あえて書いています…。

そこまでのケースではない応募がほとんどなのですが、フルリモート/フルフレックスという柔軟な働き方を希望する人の中には、自己の趣味等とのバランスや、家事・育児・介護等との両立など色々な事情や理由があり、この働き方を希望されている場合が多い印象です。ただそれだけの理由の応募だと、あくまでその人の事情や背景、個人として手に入れたい果実だけの話であって、厳しい言い方をすると、自分側だけの理由や都合なわけですね(個人の利だけ)。

一方で、複数人が集まる場では、相手側にも何かしらの都合や事情があるわけで、両者のバランスで成り立っています。

特に、会社という『皆が集まる営利組織』においては、まずはその組織として手に入れなければならない果実(組織の利)があります。そして、たくさんの人が集まることで、組織には大切にしている決まり事やモノゴトの進め方といったルールがあったり、また、それぞれが個々に担う役割や責任、出してもらわなければならない結果といった、組織の事情や都合もあるのです。

求人を出している会社側は、採用する人財に何をか期待して、何かを提供して欲しくて募集していますし、その対価として給与等の報酬を払う(得られた果実を分配する)と。では、あなたは自分自身が得たい働き方や待遇等の果実を得るために、何を提供しますか?何が提供できますか?といった、個人が手に入れられる果実・権利と、相手から求められる義務の関係が発生するのです。

これらを理解していない人や、自分からの目線だけの一方通行の人、または、組織の中で個人に求められる役割、責任、結果から目を背けるような人は、残念ながら『当社でも求めていない』のです。自分が望む果実を得られるかどうかの片方だけだと、「ちょっと違うんです…」となるんですね。


大事なことなので、もう一度言います。

当社では、仕事とプライベートのバランスを柔軟に取りながら、仕事もプライベートも両方とも最善の結果を出せるように、『フルリモート/フルフレックス』という、自分自身で働く時間と場所をコントロールできる環境、制度にしています(太字部分が前提であり、重要)。でも、自分の都合や希望がどうなるかについてはいろいろと考えているようだが、相手が何を求めているかや自分は何をやらなければならないかについては考えていないよね、浅いよねという場合だと、それはちょっと違うんだよな~となります。

はい、ここはテストに出やすいのでアンダーライン!