人を採用するために求人募集を開始する。そんな中にも様々な戦があり、今回は「ちょっと奥さん、それ負け戦よ!」の事例です。
ある程度の規模がある企業や社内手続きが整備された企業であれば、人員が必要な部門から人事へ「1名採用したいんだけど」と要望がきて、「求人を出すにあたっての必要事項を入力して、申請してください」と何やら社内のフォーマットを用いて、事務手続き的なやり取りが進みます。そして、部門から出てきた“求人票的なモノ”を、そのままいつも依頼している人材紹介会社(エージェント)数社に一斉配信する。
ん?これと同じような状況だったらどうして悲劇なんだ?という話ですが、『手続き』としてはよくある流れであっても、『採用』という点では負け戦となってしまいます。
悲劇が生まれてしまうケースは、『部門から出てきた“求人票的なモノ”を元に、どんな人財を採用したいかを精査する等、部門と人事間で十分に協議していない』とか、『協議した内容を求人票にしっかり落とし込めていない』ような、右から来たものを左へ受け流している場合です。
一斉配信した後に、求人依頼を受け取ったエージェントから、「今回ご依頼頂いた求人内容について、もう少し詳しくお聞かせ頂きたいのですが」等の連絡がくると、「とりあえず、書いてある内容で探してください。該当する人が居たらまた連絡ください。」と対応している場合もあります。
これは、左から返って来たものを即跳ね返す対応です。オーマイガー!
“求人票的なモノ”を受け取ったエージェント側は、例えばこんなふうに思っていたりするので連絡してきます。
「この内容では、どんな人を探せば良いかわからない…」
「この要件では該当者がいないので、糸口を見つけるためにもいろいろ確認したいんだけど…」等々
そして、採用担当者に塩対応されてしまったエージェントとしては、「かしこまりました。良い候補者が“居たら”ご連絡いたします。」等の社交辞令的返答で電話を終えますが、その後のエージェントは積極的に候補者を探していません。この“エージェントが積極的に探していない理由”についてはまた別の記事で書こうと思いますが、こういった採用担当者の塩対応とその後の展開は珍しい話でもないのです。
ちょっと奥さん、それ負け戦よ!