ある朝の出来事

以前の記事で、「朝はこんな過ごし方もできるんです」と書きましたが、本日も、フルリモート/フルフレックスの働き方をフル活用している事例の第2弾記事です。前回の記事では、『健康第一で、心と身体の健康が土台となる』と書いていますが、心身の健康を維持するうえでは、朝起きて何をするかも重要になってくるので、朝活のお話しです。

2月の朝の出来事なので少し前の内容となりますが、日課となっている子供たちと一緒に通学路を歩いた後のひとり散歩中に、人生で初めて、『スタックする車を周囲の人と協力して押す』という体験をしました。

その日は大阪でも珍しく雪が積もった日で、いつもより少し遠回りの散歩をしていました。大阪と言っても大阪市内中心部ではなく、大阪府の北部地域なので積もっていたんだと思いますが、大阪市内等の南方面に行けば行くほど、そんなに積もってはいなかったんじゃないでしょうか。

私の朝の散歩圏内には、国道につながる交通量の多い道があるのですが、その道には一部区間に『坂道』があり、その日は不幸にもアイスバーン区間が発生していたため、坂の途中で登れない車が多数発生。スリップして事故った車が数台と、ノーマルタイヤで空転を繰り返す車が続出していたため、多くの通勤車が列をなして渋滞に。

数台だけ居たスタッドレスタイヤの車の場合だと、やや空転しながらも登っていけましたが、アイスバーンだとスタッドレスタイヤでも難しく、チェーンが必要なことを目の前で見れた貴重な機会にもなりました。そもそも私が住む大阪は、スタッドレス装着率すらかなり低い地域なのです…。

ところが人間とは不思議なモノで、前の車が次々に空転して坂道を登れず、何人かで車を押してUターンさせているのが見えているにも関わらず、Uターンもせず、順番にチャレンジしてくるのです!しかも、空転して登れない車をそのすぐ後ろで見ていたのに、次は自分の番だと言わんばかりに順番待ちしているのです。

それはまるで、滑り台を下から上に逆走しようと順番待ちしている子供のように…。いやいや、ここは公園でもないし、あなたも、次のあなたもノーマルタイヤですけどぉ~。

なだらかな上り坂が続く道だから、数十メートル後方の交差点からでも先頭車両が登れていない姿は見えているのに、手前の交差点で別ルートへ曲がったり、まだグリップが効いている現在地でUターンすることもなく…。

さらには、日常の運転のクセなのか、前の車との車間距離をどんどんと詰めていく車も多数。律儀にというか真面目にというか、わざわざアイスバーンの地点で止まっている車のすぐ後ろまで、列をなして前進してくるのです。雪の時は前車との車間をいつもより多めに空けておかないと、急にスリップした車や、前方から滑り落ちてくる車とぶつかっちゃうよ…

「ノーマルタイヤでは登れませんよ。無理ですよ。」と声をかけているのに、またスタックが発生するの繰り返しで、とても不思議な、理解しがたい光景だったのです…。

これが、人間は自分のことを簡単には客観視できない証なのか、無知の怖さというのか、はたまた集団心理というやつなのか…?

「何で登れないのを見ているのに、次々に行こうとする人が居るんやろうね?キリがないから、もう放っておいたら?」と、あきれ顔で家の中に帰っていく坂道付近の住人たち。

通勤するには車が必要という人もいるでしょう。どこの道も渋滞していたから、出社時間に間に合わなくなると焦ってイライラしていたのかもしれません。人は、余裕を失うと正常な判断が難しくなるんでしょうね。

ただ、数日前からの天気予報などでも、大阪でも危険だからと大雪警報やなんやらと何度も報道していたし、最近は、TVやネットでもノーマルタイヤの車がスタックして大渋滞を巻き起こす映像が流れない日はないくらい注意喚起しているのに、「自分だけはノーマルでも行ける!」とか、「一般道は何とかなるやろう」と思ってしまうものなのでしょうか?

何とかして事故現場に到着してくれたお巡りさんにお願いして、パトカーで坂道の途中で道路を封鎖してもらい、手分けして「ノーマルタイヤは無理だから、Uターンしたほうが良い」と、次の自分のチャレンジ順番を待つ運転手に1台ずつ話しかけ、Uターンをお手伝いすることに。それでも登れると思っているのか、わざわざ封鎖しているパトカーの横のちょっとしたスペースから、チャレンジしようと侵入する車も数台発生…。

もう知らんで~。人の振り見て我が振り直せなのと、急がば回れの合わせ技で、別の道に迂回したほうが早いでっせ~。

なお、その日の私は念のためスノーブーツで散歩していたので、アイスバーン部分で少し滑るくらいでしたが、周囲の人やお巡りさんは日常靴(北海道では『夏靴』というらしい)だったので滑りまくっていました。コントのようにコケながら。

その横で、数台の自転車もコケている…。これまた、なぜに自転車なら行けると思ったの?2輪はもっと危ないよ…。

皆さん、あまりにも不用心というか、安易すぎるというか…。やはり、当社が大切にしている『自ら考えながら動く(考動)』ということは、こんなところでも重要な気がします。あ、自ら考動した結果、ノーマルタイヤや2輪でも登れるだろうと考動しているということか…。

その日の散歩は、いつもより身体を動かす運動となり、また、協力し合った人たちとの温まる時間を過ごした、刺激的な朝となりましたとさ。