知人紹介という手段

知り合いに、誰か良い人財はいない?

 自社の採用活動において、従業員から知人を紹介してもらう動きが活発です。以前のこちらの「募集手段の多様化に、企業は追い付けていない?」の記事でも書きましたが、知人紹介経由で入社する人は20~28%くらいいるそうです。数年前のデータなので、今はもっと増えているかもしれませんね。

スタートアップでは、「最初の〇名までは、知人紹介で集まったメンバーばかりです。」なんてケースも多く、「いよいよ知人ネットワークもネタが尽きたので、最近はエージェントに依頼して応募者を集めています。」といった話も良く聞きます。

皆さんの会社では、知人紹介に力を入れられていますか?
知人紹介は、うまく機能していますか?

採用担当者からは、こんな声を頂戴することもあります。
「知人紹介の制度も作り、従業員に依頼しているが、紹介はあまりない…。」

なぜなんだ?

知人制度に魅力がない?
知人、友人が少ないとか?
面倒くさい?
え?自社のことを知人に勧められないって?

たとえ制度を作ったとしても、それを実行してくれる人が存在しなければ、何も得ることはできません…。では、なぜに自社内では知人紹介が生まれないのか…?

強制的にやらなければいけないわけでもないから?
協力しよう!とか、やりたい!という気にならないから?

人は、自分に何かしらのメリットがあると行動に移しやすくなります。それもあってか、多くの企業の知人紹介制度では、知人を紹介し、その知人が採用されたら、紹介した従業員に金銭報酬が出る制度になっていることが多いです。

お金が欲しいから知人を紹介してくれたのか(主目的はお金)、自社に合いそうな知人がいるから紹介してくれたのか(主目的は紹介)、では意味合いは異なりますが、金銭報酬よりも前に大事なことは、『採用担当者や自部門の上司等が、「誰か、このポジションに合いそうな知人は居ないか?」と必死に動いている』ほうが重要だったりします。

例えば、“紹介できそうな知人を出し合うミーティング”みたいなことを社内でやっている会社はごく少数で、でもこれは、知人紹介に本気で取り組んでいる、とあるスタートアップの取り組み実話だったりします。

多くの人事では、「知人紹介制度を作って、従業員に周知した」で終わっていて、あとは従業員がやってくれるとか、紹介が来るのを待っているのです。「うまく行く方法知らない?」と聞かれたので先ほどのミーティング例をお話ししても、「うちではねぇ~」となって、結局はやらないのです。うんうん、自ら動かず待っているだけでは、紹介は起きないわけですね。

まずはスモールスタートで試してみたら良いのです。
失敗から得られるモノがあり、改善していけば良いのです。
それが、ノウハウとなるのです。

小さなコトからコツコツと!
解決の糸口は、こんなところにもありそうです。