当社は、何を評価する? 基本の考え方編

当社の評価制度を紹介する前に、当社は何を評価する組織であるかを説明します。

まず、組織における評価とは、その組織が大切にしているコト、実現したいコトや目指している姿等の体現度、実現度を測ることだと思っています。平たく言うと、その組織の計画をたくさん実現してくれた人を高く評価する、ということであり、当社ではそれを評価対象としています。

ちなみに、評価結果に対してどのような報酬が得られるか(組織として得られた果実を、個人にどう分配するか)は報酬制度の範囲であって、評価と報酬はこれまた別の制度なので、報酬制度についてもいつの日か別の記事で書こうと思います。

まず、当社が大切にしているコトは、『当社に集まった個人がそれぞれ仕事もプライベートも充実した人生を過ごせていること』です。その実現手段として、『組織に集まった仲間で協力し合って顧客に貢献し、まずは組織で果実を手に入れる。そして、その果実を協力し合った皆で分け合う』という考動指針も定めていまして、これらの詳細については、以前のこちらの記事から始まる3部作を参照ください。

次に、何かを実現したければ、それを実現するための手段についても、できるだけ具体的な計画にした方が良いですよね。いつまでに?どのくらい必要?どうやってやる?等のことで、もちろん当社でも、「今年は〇個必要なので、皆で〇〇を実行して手に入れるぞ~!」と、年度毎の収穫目標である事業計画を立てていますし、その事業計画を個人単位の役割や目標に分解して、各自が分担して前進させています。

当社の評価制度では、この最後の部分にある『各自の役割と目標』に対する実行度と結果を評価していまして、具体的には以下の3つです。

①:皆で分け合うための果実を、どのくらい得ることができたか?
②:その果実を得るために、どのくらい顧客に貢献したか?
③:①と②を実現するために、どのくらい考動したか?

①~③についての詳細は、次回の記事で書いていきます。

ここからは余談になりますが、いつの間にか目的を見失い、手段が目的になっている組織や人も多いのではないでしょうか。

「顧客に貢献するとか、儲けることが大切なことはわかっているけど、これをやって何になるんだろう…。自分は何のために、日々この数字を追っているのだろう…?」と、悶々とした気持ちになっている人が居たりと。

あなたが毎日働いているのは、何のためでしょうか?
あなたの所属する組織が、目標数字を達成しようと頑張っているのは、何のためでしょうか?

また、目的を見失っていない場合でも、「(この目的が)実現したら良いな~。」とか、「果実がたくさん手に入ったら良いな~」と望んでいるだけでは手に入りません。皆が食べていけて、皆が満足する数の果実を具体的に計算して、実際に動いてその数の果実を手に入れなければ、単なる夢や妄想で終わります。目的を実現させるためには、果実を手に入れるためには、実現するための手段を実行しなければなりません。

何かを実現しようと前進する道中には、必ず困難な壁がいくつも登場しますので、諦めずに創意工夫して乗り越える努力が必要ですが、目的を見失ってしまうと、今やっている行為に迷いが生じたり、正しいやり方なのか判断できなくなってしまいます。気が付けば、徐々にダークサイドへと引っ張られてしまい、持ち前のポジティブな考動も失われていきます。

その時に、何のためにやっているのかの目的があれば、その組織や自分自身にとっての判断基準や支えとなるのです。

まずは、何のためにやるのかの目的があって、次に、実現に向けた計画や手段に落とし込んでいく。あとは、実行して結果を出していくだけなのです。なので当社では、組織としての目的や考動指針、計画を定めていて、評価制度にて実現したいコトの実現度を評価しています。