3C分析をしています

前回の記事では採用のQCDについて書きましたが、QCDには注意が必要です。それは、自社の都合、自社の目線だけでQCDを組み立ててはいけないという話です。

何を当たり前のことを言ってるんだ?という話なのですが、意外や意外。自社の都合、自社の目線だけでQCDを組み立てている企業は多いのです。いや、これホンマの話でっせ!

そこで登場するのが、3C分析です。

3C分析は、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの要素を分析するフレームワークで、市場環境を理解し、自社の戦略を策定する際に用いられる、アレです。
それを採用にも使いましょうと言う話です。

<採用における3C分析のイメージ>

採用における「顧客」とは、自社が求める人財(ターゲット)のことで、CustomerをCandidate(求職者)と置き換えます。ターゲットに該当する求職者側は、採用市場に何人くらい存在するのか?自社のQCDに対してどう反応する?という具合に、今回の顧客側であるターゲットの立場になって考えてみるわけです。

次に「競合」は、自社と同じターゲットを採用したいと狙っている競合他社が一般的ですが、これだけではありません。競合には現職も含まれます。現職で評価が高く、優秀な人財であればあるほど、カウンターオファーが出て引き留められますから。

そして忘れてはいけない存在が、家族です。嫁ブロックや親ブロックなんて言葉もありますし、時には子供が嫌がって…と、ご本人の意思決定が通らないとか、家族の反応からご本人の意思決定が揺らいじゃうケースもあります。競合他社と比較したら、自社のQCDはどうなんだ?家族はどう反応する?も忘れずに。

自社の都合、自社の目線だけでQCDを組み立てている場合は、「それ、1C分析ですやん!」